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2009.07.24 麺や 紡【参】
訪問日:2009年7月24日(金)

麺や 紡【参】-1

「麺や 紡(つむぐ)で」「つけ麺」が始まっているという…

こちらの店には、一度お邪魔して、「熟成(こってり)」と「淡成(あっさり)」という…
「鶏白湯スープ」に「鶏清湯スープ」の異なる2種のスープでつくられた「らー麺」をいただいた。

麺や 紡    「熟成らー麺」
麺や 紡【弐】 「淡成らー麺」

紀州地鶏を使ってつくるスープは、「白湯」も「清湯」も…
両方とも、それなりに鶏の旨味が感じられるスープだったし…
煮干しに鯖節、鰹節が使われたスープは魚介の風味も豊富で…
2杯の「らー麺」とも美味しくいただけた。

ただ…
熟成=こってり
淡成=あっさり
という…
店の意図する図式は、当てはまらない…

「熟成」は、「白湯スープ」とはいっても、テイストはライトで、そう濃厚さは感じられず、「こってり」というイメージのスープではなかった。

一方、「淡成」は、香味油の使い方で、パンチのあるスープに仕上がっていて、「清湯スープ」だからといって、「あっさり」という感じはしなかった。

「淡成」はかなり気に入った味だったし…
「熟成」も悪くはなかった。

ただ、「あっさり」、「こってり」の差を明確にする意味も込めて、「熟成」はもう少しスープの濃度を高めてもいい気がした。

そして、麺…
こちらの店の焙煎大麦が混ぜられた自家製麺は、香ばしく、小麦の旨味もギュウっと詰まった美味しい麺だったので…

これを、もっと、麺の旨味がストレートに伝わる「つけ麺」でいただいたらどうか!?

「つけ麺」を始めたと聞いて…
一番、関心を抱いたのは、スープよりはむしろ麺!

どんな麺を合わせてくるのか?
どんな味と食感なんだろうか?
楽しみにしていた♪

この日、新幹線でJR新大阪駅に着いた私は、地下鉄御堂筋線、中央線と乗り継ぎ、高井田駅までやってきた。

そこからは、トコトコと店に向かって歩いていったんだけど…

店までは遠かった…
暑い中、1.44kmもの道程を歩くのはしんどかった…

夜の8時半過ぎに店に着いて、中に入っていくと…

奥のテーブル席は埋まり…
カウンターの手前側も、お子さんを連れたファミリー客で占められて…
なかなか盛況な様子!

今日は、前回、ちらっとお見かけしただけの奥様が厨房の中にいた!
なかなかの美人!

カウンター席の一番奥の席について…
夜のメニューを確認して…

調理に忙しく、手が離せない店主に代わって、その美人の奥様に…
「つけ麺」は「熟成」がいいか?「淡成」がいいのか?聞いてみた。

すると…
「うちは、熟成がおすすめなんです♪」
そうすすめられたら…
「熟成」にするしかないよね!

「じゃあ、熟成で!」
「チャーシューつけ麺で!」
「それと、味玉トッピングで!」

麺や 紡【参】-2

こちらに来るまでは、「淡成つけ麺」にしようとしていたくせに…
奥様の言葉でコロっと変わってしまった上に…
さらに、チャーシューに味玉までトッピングしてしまった…

前回より、かなり髪を切り、短めにした精悍な面構えの店主によって、丁重に作られる「らー麺」に「つけ麺」!

麺や 紡【弐】-6
※前回の店主画像

麺の取り扱いから、タレの調合、スープを注ぐ仕草まで…
どれをとっても、この店主の真摯な仕事ぶりには好感が持てる。

この店主により1個作りされた私の「熟成チャーシューつけ麺」も完成したようで…
お盆に載せられ、奥様が運んできてくれた!

麺や 紡【参】-3麺や 紡【参】-4

チャーシューと味玉を追加したせいか…
豪華だし、美しく見える!

おやっ?
何だろう!?

麺の表面の一部には、焦げ茶色した跡が見られた…
これは、麺を火にかけて焦がしたか…
あるいは、何かが付着したような感じに見えるけど…

「これ、焙煎大麦ですか?」
麺の焦茶色の部分を指して奥様に聞いてみたところ…

「わたし、主人に任せっぱなしで、わからないんです♪」

奥様が何か囁き…
優しい店主が、かわいい奥様に代わって麺の説明をしてくれた…

「小麦粉を殻まで全部挽くのが全粒粉と呼ばれる小麦ですけど、うちは、小麦の胚芽まで…」
「胚芽は植物の命の源で大事な部分なので、胚芽も使ってます。」
「そして、100%国産の小麦粉を使って、焙煎大麦を混ぜて麺をつくってます。」


丁寧に…
きっちりと説明してくれた。

そして、奥様に質問した謎の焦茶色の物体については…
予想通り、やはり焙煎大麦!

しかし、この「つけ麺」用につくられた幅広の平打麺は、「らー麺」用の麺と比べると、すごく焙煎大麦が香る!

麺だけをいただくと、小麦の香りも感じられるものの、焙煎大麦が風味を支配する感じで…
ちょっと、癖のある香りの麺になっている…

私は、嫌いじゃないけど、人によっては、この焙煎の香りをよしとしない人もいるだろうな…

小麦粉がぎっしり詰まった麺は、旨味も詰まっているし…
平打なのにピロピロした食感ではなく、もちっとしたうどんのような食感を出しているのもいい!

さすが、店主こだわりの麺!
つけダレとの絡みもよくて、美味しくいただけた!

そして、つけダレだけど…
鶏の旨味が増して、濃度も上げているようだ!

店主にそんな感想を話すと…

前に来ていただいたときは、モミジだけだったんですけど、今は鶏ガラも使って出汁をとっているので…」

モミジだけだったんだ…
わからなかったけど…
でも、こうして、鶏ガラを使ってさらに美味しく味を進化させている姿勢はいいよね!

つけダレが熱々なのもいい!
だからといって、魚介の風味が飛ぶわけでもなく…
しっかり、美味しい「鶏白湯魚介」のつけダレに仕上がっていた。

ただし、つけダレの粘度はそう高くはなく、濃厚さを期待する人向きではないかな…

チャーシューはトッピングして正解の美味しさ!
味玉は普通に美味しいレベル!
しかし、具の中で一番よかったのはメンマかな!

これだけはトッピングしなかったけど、トッピングしてももっと食べたいメンマだった…

最後にいただいた「スープ割り」も文句なし!
ご馳走さま!

面白かったのは、ファミリーで来ていたお客さんの反応!

「何?スープ割りって!?」
子供たちのお母さんが店主に質問!

店主は、ここでも、丁寧に説明をした上で…
「お作りしましょう!」と…
「スープ割り」を出していたけど…

やはり、まだ大阪では「つけ麺」はメジャーじゃない!?
いや、東大阪の住宅街にある店だし、東京でも、同じような環境にある店ならいっしょか…

駅からかなりの距離を歩いても…
それも、大阪の蒸し暑い気候の中であっても…
また、来て、食べてみたいと思わせる店!

次回は「淡成つけ麺」!
食べに来ますよ!

麺や 紡【参】-5
麺や 紡【参】-6

住所:大阪府東大阪市西堤学園町1-6-5
電話:06-6720-9287
営業時間:11:30~14:30/18:00~22:30
定休日:日曜
アクセス:近鉄奈良線・河内小阪駅から徒歩13分




大阪市営地下鉄中央線・高井田駅から徒歩18分



メニュー:
熟成らー麺
こってり (魚介系白湯醤油味)…550円

淡成らー麺
あっさり(魚介系清湯醤油味)…550円

チャーシュー麺(熟成・淡成のどちらか)…+200円
大盛りらー麺(熟成・淡成のどちらか)…+200円
大盛りチャーシュー麺(熟成・淡成のどちらか)…+400円

熟成つけ麺 並盛(220g)…750円/大盛(340g)…850円/特盛(460g)…950円
淡成つけ麺 並盛(220g)…750円/大盛(340g)…850円/特盛(460g)…950円

チャーシューつけ麺(熟成・淡成のどちらか)…+200円

トッピング
味玉…100円/メンマ大…100円


好み度:熟成チャーシューつけ麺star_s45.gif
接客・サービスstar_s50.gif

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