訪問日:2007年5月30日(水)

ヒロシです【弐】-1

「ヒロシです」!

この人をおちょくった店名に興味を持ち、ここを訪れたのは確か昨年の7月だったと思う。

【ヒロシです】
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「つけめん」を食べたんだけど、ライトテイストの「つけめん」は甘酸っぱい「東池袋大勝軒」チックな味だった。

「東池袋大勝軒」と何か関係があるのか?
その辺も探りつつ、もう一度このユニークな名前の店の「つけめん」を食べてみようかと思った。

11時37分…
最寄りの東武伊勢崎線の曳船駅着…
改札を出て右手の西口を出ると、目の前の路地に「らー麺 つけ麺 ヒロシです」の提灯が見える。

店に入って行くと、誰もいない…
しかし、奥の簾の向こうで人の気配がする。

券売機で「大盛りつけめん」の食券を買い、席に着こうとすると簾で仕切られた厨房の中から店主登場。

ヒロシです【弐】-2

先客はいない。
エアコンのスイッチを押し、食券を受け取ると、また厨房に下がる店主。

数分して再び、「つけ麺」の麺とつけダレの入った器を両手に持って現われた店主にデジカメを指し示し、「写真撮っていいですか?」と尋ねる。

ヒロシです【弐】-3ヒロシです【弐】-4

店主は「いいですよ。」と答えながら…
人の顔を見て…
「お客さん、前に来ましたよね?」と聞いてきた。

「去年の7月以来です…」と答えると…

「13時過ぎに来て、麺やスープのこと話した…覚えてますよ。」

「あ、そう。時間までよく覚えてますね!」と聞き返すと…

「去年のその頃は二人で交替で店やってて、昼は自分が13時から15時までの担当だったから…」

「お客さんだけですよ。うちのつけ麺が大勝軒みたいな味だって言ったのは…」

「実は、前の店主が大勝軒に関係があったんですよ。」

「えっ、別に店主さんがいたんですか!?」
そう差し水を向けたら、堰を切ったように喋りだす店主…

「この店の店主は和食の板前やって、ラーメン屋にも勤めてて、ここをやることになって自分が呼ばれた。」
「自分は、一昨年の12月に引っ越してきて、店は1月にオープン。」

「自分はズブの素人だったんで、最初は、接客と運びをやっていたんだけど、店主に教えられてラーメンを作るようになり、スープづくりに麺づくりも覚えた。」

「自分は、昼13時~15時と夜22時~深夜2時。」
「店主は開店の11時~13時と夜18時~22時で交替でやるようになった。」

「しかし、いつのまにか店主の都合で一週間に一度しか来ないようになって、とうとう今年の2月には長野に帰ってしまった…」

「それから自分一人でやってる。」
「人も使っていたけど、人件費がかさむから、今は自分一人で何でもしなければならなくて大変。」

「だから、営業時間も短縮した。」
私が「つけ麺」を食べている間、延々語っていた…

さらに…
「いちいち写真撮るのにことわってきたの、お客さんが初めてだよ。」

「みんな、勝手に撮ってるのに…」

「それにラーメンマニアの人って、同じ店には来ないでしょう!?」

「だから、また、来てもらって嬉しいですよ。」

「しかし、ラーメンのブログ書いてる人も適当だよね。」

「自分は前の店主から習ったけど、もともとは大勝軒で店主が学んだ味。」

「それなのに、みんな違うこと書いてる。」

「うちのつけ麺、安いでしょう?」
「600円だけど、味玉入りだからね。大勝軒は玉子半分だし、普通の茹で玉子だしね。うちは味玉。だから、実質500円ちょっとでつけ麺が食べられる。」
「まあ、みんなが味玉好きなわけではないけどね…」

「いや、うまいですよ。味玉。」
そう口を挟むと…
さらに、店主のマシンガントークは続く…

「うち、ラー麺もつけ麺も600円でしょう!これで酎ハイが150円だから、これで、他のラーメン屋さん並みの価格だし、餃子食べても250円だから、しめて1000円ですむ…」

「酎ハイ150円は安い!利益採れないでしょう?酎ハイばかり飲まれて長居されたら困らないです?」
そう聞くと…

「原価は半分。これで自分の人件費は入ってないから利益はないですね。」
「ラーメン屋は、ラーメン食べてもらいたいし、だから酒は高いところが多い…」
「でも、いいんですよ。人が入っていないとき、サクラになって、人が入ってくるから…人が入っていないと入りづらいからね。」

「それに、長居されたら困るけど、この椅子に座って、長居はできないでしょう…」とケタケタと明るく笑う。

「ただ、夜も一人でやってるから、ラー麺作りながら、酎ハイおかわり、酎ハイおかわりってね…忙しいんですよ。」

店主のトークを聞いているうちにいつのまにか完食。


スープ割りを頼んだ。

出てきたスープ割りにはネギが浮かぶ。

つけ汁は甘く、酸っぱい。
一味唐辛子は入っているが、辛味はあまり感じず、甘酸っぱさが勝つ。

魚介系ダシは感じるが動物系ダシが少し弱い…

しかし、スープ割りすると甘酸っぱさが緩和され、魚介風味が強まって美味しくなった。

麺は自家製の中太ストレート。
切り歯17番くらいの太さで、それなりに旨味もあるし、モチッとした食感も悪くない。

チャーシューは柔らかく、臭みもなく、無難。

特別のものがあるわけではないけれど、近くにあればまた食べてみたいと思う一杯だった。

しかし、この店主!普段は無口なくせに、食い付き、喋り出すと止まらない…
でも、根は正直で真面目で面白い男。

的場浩司中村繁之のサインがあったので、ここに来たのか聞いてみると…

「いや、これ、Vシネマの撮影が錦糸町のフィリピンパブであって、前の店主が芸能界の知り合いに頼まれて、スープに麺を持ち込んで、そこで作ったんだ。」

「店に来てもらったわけじゃないけど、ただサインもらったわけじゃない…食べてもらってサインくれたんだから、インチキじゃないよ…」

ヒロシです【弐】-5

時計は12時を回り、Yシャツ、スーツ姿のサラリーマンがドヤドヤと入ってきたのを機に席を立った。

つけ麺の味もさることながら、この店主のトークを聞きたい人は一度どうぞ…

ちなみに、「ヒロシです」のこの新店主の名前を聞いたら、こんな答えが返ってきた…

「ヒロキです…」


住所:東京都墨田区東向島2-14-3
電話:不明
営業時間:11:00~14:30/18:30~翌1:00
定休日:無休
アクセス:東武伊勢崎線曳舟駅より徒歩1分。西口改札を出て左の路地を入ってすぐ左側




メニュー:らー麺…600円/大盛りらー麺…700円/チャーシュー麺…800円/あっさり麺…600円
つけ麺…600円/大盛りつけ麺…700円/チャーシューつけ麺…800円
みそらー麺…700円/チャーシューみそらー麺…900円
みそつけ麺…700円/みそチャーシューつけ麺…900円
大盛…100円/特盛…200円/餃子…250円


好み度:大盛りつけ麺star_s35.gif
接客・サービスstar_s45.gif
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